2010年1月31日日曜日

Ukraine決選投票

予想通り,ヤヌコビッチとティモシェンコの一騎打ちになりそうだ。
過半数を超えなければ,決選投票というのはなんとなく公平なようで不公平なような気もする。

ウクライナは,前回のオレンジ革命に象徴的だが,選挙不正が行われるといったことが普通にあるようだ。
ティモシェンコ陣営では,不正が行われたことを前提として抗議デモを準備していたのだから,いまだにオレンジ革命の名残があるといったところか。意外にもティモシェンコが善戦し,抗議デモは,実施されなかった。

さて,ヤヌコビッチ氏も過半数を超えなかったので,決選投票となるが,おそらく,このまま行けば,投票はヤヌコビッチ氏に流れるのではないだろうか。実は,前回のオレンジ革命では,ヤヌコビッチが選挙で勝利していたのを,不正を主張する形でやり直し,その間にヤヌコビッチはロシアをバックにしているとして勝利を収めたことがある。今回は同じ轍を踏まないようにロシアも表立って支援を表明していない。

ロシアにしてみれば,ティモシェンコにしろヤヌコビッチにしろ,親ロシア路線を取るのは間違いないので,あまりてこ入れして前のオレンジ革命の再来は避けたいとの思惑がある。

さて,今回はヤヌコビッチが東部と南部を押さえているのはもちろんだが,西部は今回どういう動きになるかが不透明である。決選投票の恐ろしさか。

新たな条件闘争に走りそうなのが,ティモシェンコが1回目の投票で第3位,約13% の得票を得たTigipko元経財相を首相に任命したいと口走った。票集めに走るわけです。ただ,この元経財相は,政策的にヤヌコビッチに近いとされ,ティモシェンコとはあまり共通点がないかもしれません。ティモシェンコはやはり,自ら経営するガス会社(運搬)の関係が強いので,パイプラインの株の共有,つまり,ガス原油運輸のコンソーシアムを作り上げるというヤヌコビッチの構想には断固反対しています。その点,Tigipkoはその意見に賛成。ということで,おそらく,この申し出に政界再編といった意味はないのでしょう。

私が注目しているのは,この第3位のTigipko です。この経済に詳しいバランスが取れた人物が,次世代の顔として表舞台に出てきたことを意味すると考えています。この人物が今回大統領になれなかったのは正解で,ポストヤヌコビッチ(ティモシェンコかも)の次代を担う人物として,今回の立候補で十分顔を売れたという効果があった。

いずれにせよ,2月7日の決選投票,その後のヤヌコビッチの動き,ティモシェンコが築き上げてきたビジネス環境の変化に注目が集まりそうです。

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