ウズベキスタンは現在,国会会期中。そこで,カリモフ大統領がアフガニスタン戦争を今すぐ終わらせるべきだと語った。
旧ソ連であるウズベキスタンは,アフガニスタンと国境を接しており,民族的にも近い上,少ないながらもアフガン系国民を抱えている。また,逆にアフガニスタンにはウズベク系アフガニスタン人も居住している。
ウズベキスタンはイスラム国で,ロシアにも世界第2位の規模を誇るモスクがサンクトペテルブルクにあったりする。つまり,イスラム対キリストという構図で行くとむしろ,アメリカのテロ戦争よりもイスラム勢力に対してより神経質である。
ウズベキスタンは,1979-1989のアフガン侵攻で(イスラムの)武闘派組織は解体されものの,その後のアフガニスタンの共産主義勢力の崩壊,1991年のソ連崩壊によって,ウズベキスタンの国内外における武装組織は活動を活発化させた。ソ連が勝手に引いた国境線で各国の勢力がそれぞれ弱体化するように分割したFergana Valleyでは,皮肉なことに,同所を拠点として各国のイスラム武装勢力が軍事教練を行ったりしている。
特に有名なのがIMU (the Islamic Movement of Uzbekistan )。タジク付近の施設で軍事訓練を行い,数多くの政府への妨害作戦を行っている。IMUはそのほか,ウイグル族やその他東トルキスタンの過激派と協力関係を結び,より大きな勢力となった。しかし,彼らはタリバンを含むイスラム武装組織とも広範なネットワークを構成していたため,その後,西側がアフガニスタンへ侵攻を開始すると,IMUなどの攻撃対象を,西側部隊へ変わることになった。
2001年の911テロでウズベキスタンは米空軍への基地使用を認めたが,その後,2005年,海外の軍を駐留させないとの法律を可決,米軍を追い払った。
ウズベキスタンは,旧ソ連の中でも独立心が強いとされる。これにはウズベキスタンが天然資源がある程度確保されているということと,いじめっ子ロシアと地形状,他のタジキスタン,キルギスタンなどと比べても少し離れていることがある。
問題は,米国のアフガニスタン増派によって,プレゼンスの劣ってはなるまいとロシアがキルギスタン,タジキスタンに駐留をしてきたことである。ロシアとは離れてても,隣国でロシアがにらみを聞かせている状況では,ウズベキスタンとしては安穏としていられないわけだ。まして,現在ではアメリカの空軍基地がないのだから,いずれロシアが基地を貸せといいかねない。
ウズベキスタンがアフガン戦争の停止を唱えている一方で,ロシアが非公式協議でドイツとウズベキスタンを兵站ルートで利用させるのはどうかという交渉をしているという話がある。ますますウズベキスタンを悩ませる話が増えてきている。
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